小説

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『月と蟹』道尾秀介

道尾秀介さんの作品では『カラスの親指』が好きです。そんな道尾さんの直木賞受賞作品『月と蟹』を読みました。 「カニは食ってもガニ食うなってな、昔っから言うんだ」 小学生の慎一は春也と二人の秘密の場所へ毎日遊びに行く。そこでは水の溜まりにヤドカ...
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ガリレオシリーズ⑩『透明な螺旋』東野圭吾

東野圭吾さんのガリレオシリーズ、2023年12月時点での最新刊、第10作目を読みました。 文庫化がまだされていない、唯一の作品です。 戦争が終わって丸三年が過ぎた頃、秋田県にある小さな村で、一人の女児が生まれた。 千葉県の房総沖で男性の死体...
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『アミュレットホテル』方丈貴恵

大好きな「Vtuber栞のミステリー小説カフェ」で、方丈貴恵さんと市川憂人さんが出演されている回を見て、方丈さんのお話がとてもおもしろく、小説を初めて読んでみました。 「とんだ言いがかりだ、話にならない」 舞台はアミュレットホテルという訳あ...
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『スモールワールズ』一穂ミチ

『光のとこにいてね』がおもしろかった一穂ミチさんの本を読みたくて購入。 表紙もかわいい。初回限定の特製しおりもめっちゃかわいいです。 7つの短編が収録されています。 夫婦、親子、姉弟、先輩後輩・・・ いろんな関係性の人たちの間に起こるちょっ...
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『仮面山荘殺人事件』東野圭吾

SNSで紹介されていたのを見て購入。舞台化もされているそうです。 子供の頃からの夢なの、と朋美は言った。 1990年に出版された作品ですが、私が購入したのは講談社文庫2023年12月の第107刷。凄すぎる・・・ 交通事故で亡くなった朋美の親...
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『地雷グリコ』青崎有吾

『11文字の檻』やアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』がおもしろくて好きになった青崎有吾さんの新作『地雷グリコ』を読みました。 高校生が、誰もが知っている遊びをベースにしたゲームで勝負する話が収録された連作短編集です。 「地雷グリコ...
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『13階段』高野和明

すごく有名な作品ですが、未読だったので今回読んでみました。 死神は、午前九時にやって来る。 高野和明さんのデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。 死刑囚の樹原は、犯行時の記憶がなく、階段を登った記憶だけがかろうじて残っている。 冤罪の可能性が...
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『64(ロクヨン)』横山秀夫

だいぶ前に読んだことあったのですが、久しぶりに再読。 夕闇に風花が舞っていた。 『作家の読書道』で呉勝浩さんが「自分の人生を変えたミステリー」として紹介されていたのを読んで、久しぶりに読んでみようと思いました。 それと、僕がデビューする前に...
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『星降り山荘の殺人』倉知淳

SNSでレビューを見かけておもしろそうと思い、購入。 「でも、そんなこと云ったって仕方ないじゃないか、気が付いた時には手が出ていたんだから」 倉知淳さんの作品は初読みでした。 おもしろかったー。 雪に閉ざされた山荘で起こる連続殺人事件。設定...
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『午前零時のサンドリヨン』相沢沙呼

『medium』『invert』がおもしろくて好きになった相沢沙呼さんのデビュー作です。 相沢さんはマジシャンでもあるのですが、その魅力が存分に発揮された連作短編集でした。 ミステリというよりは、青春小説の要素が強め。 高校生の須川くんが一...