本のこと

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『幽玄F』佐藤究

『テスカポリトカ』がすごくおもしろかったので、佐藤究さんの新刊『幽玄F』も読んでみました。 子供の頃から飛行機に心惹かれていた透。 高校生の時に同じく飛行機好きの友達・溝口に誘われて行った三沢基地の航空祭で初めて戦闘機を見て、自分は戦闘機に...
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『護られなかった者たちへ』中山七里

中山七里さんの小説は、昔『さよならドビュッシー』を読んだ記憶がありますが、その後はしばらく読んでいませんでした。 最近Xで新刊のサイン会のためにいろんな書店を訪れている中山さんのお写真を見て、すごく優しそうな方だなと思い、映画化もされている...
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『スワン』呉勝浩

呉勝浩さんの『爆弾』がおもしろかったので、他の作品も読んでみようと思い購入。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞受賞作です。 何の前提もなくいきなり、スワンという郊外大型ショッピングモールで無座別銃撃事件が起きるシーンから始まります。死者...
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『卒業タイムリミット』辻堂ゆめ

辻堂さんの小説、初めて読みました。 ある私立高校で人気のある女性英語教師が誘拐され、72時間後に始末する、という犯人からの予告動画がネット配信された。 同じ高校の3年生4人に、「誘拐の謎を解け」という挑戦状が届く。 4人は特に共通点もなく、...
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『光のとこにいてね』一穂ミチ

一穂ミチさん、初読み作家さんでした。 第168回直木賞候補作&2023年本屋大賞第3位受賞作品です。 映像が思い浮かぶような、キラキラときれいな文体だなあと思いました。好きだなあ。 結珠(ゆず)と果遠(かのん)の二人の女の子が主人公。 結珠...
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『入れ子細工の夜』阿津川辰海

大好きな阿津川辰海さんの短編集です。 『透明人間は夜に潜む』と同じ青依青さんの装画が素敵。 まだ読んでいないけど『録音された誘拐』と一緒に3冊並べたくなります。 本書には四つの短編が収録されています。全部コロナ禍という時代を背景にした作品で...
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『エレファントヘッド』白井智之

『名探偵のはらわた』『名探偵のいけにえ』と読んできたので、次にこちらの『エレファントヘッド』を読みました。 Xでも読了ポストをよく見かけていたし、ミステリランキングでもよく上位に上がっていたので。 内容がグロそうだったので恐る恐るでしたが、...
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『蒼海館の殺人』阿津川辰海

阿津川辰海さんの『紅蓮館の殺人』の続編です。 Xで『紅蓮館〜』を読んだ後あまり間を空けずに読んだ方がいい、という意見がけっこうあったので、そうしました。 読んでみて、確かに!と思いました。 紅蓮館と蒼海館はひと続きの物語ですね。 紅蓮館のラ...
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『名探偵のいけにえ』白井智之

『名探偵のはらわた』がおもしろかったので、続編の『名探偵のいけにえ』を読みました。 舞台は1970年代。ある宗教団体が築いたユートピア的な村・ジョーデンタウンに調査団として赴いた助手のりり子を心配して現地に乗りこんだ探偵・大塒が主人公です。...
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『でぃすぺる』今村昌弘

『屍人荘の殺人』など剣崎比留子シリーズがおもしろくて大好きな今村昌弘さんの新作を読みました。 剣崎比留子シリーズの第4弾かと思いきや、なんと主人公は小学6年生のクラスメート3人。 小学6年生のユースケ、サツキ、ミナの3人は、クラスの掲示係に...