本のこと

本のこと

『王とサーカス』米澤穂信

2024年読了第1作品目です。2024年の読書初めは、大好きな米澤穂信さんを選びました。 誰かの祈りで目が覚める。 フリーライターの太刀洗万智は、海外旅行特集の仕事でネパールに滞在中。そんな折、王宮で国王が息子に殺害されるという事件が起こる...
本のこと

『ちぎれた鎖と光の切れ端』荒木あかね

デビュー作『此の世の果ての殺人』がおもしろかったので荒木あかねさんの新刊を読みました。 乾いた電子音が、心臓の鼓動のように規則的に繰り返されている。 デビュー作で江戸川乱歩賞を取ってしまったら、次の作品は相当プレッシャーじゃないのかなあと思...
本のこと

『月と蟹』道尾秀介

道尾秀介さんの作品では『カラスの親指』が好きです。そんな道尾さんの直木賞受賞作品『月と蟹』を読みました。 「カニは食ってもガニ食うなってな、昔っから言うんだ」 小学生の慎一は春也と二人の秘密の場所へ毎日遊びに行く。そこでは水の溜まりにヤドカ...
本のこと

ガリレオシリーズ⑩『透明な螺旋』東野圭吾

東野圭吾さんのガリレオシリーズ、2023年12月時点での最新刊、第10作目を読みました。 文庫化がまだされていない、唯一の作品です。 戦争が終わって丸三年が過ぎた頃、秋田県にある小さな村で、一人の女児が生まれた。 千葉県の房総沖で男性の死体...
本のこと

『アミュレットホテル』方丈貴恵

大好きな「Vtuber栞のミステリー小説カフェ」で、方丈貴恵さんと市川憂人さんが出演されている回を見て、方丈さんのお話がとてもおもしろく、小説を初めて読んでみました。 「とんだ言いがかりだ、話にならない」 舞台はアミュレットホテルという訳あ...
本のこと

『仮面山荘殺人事件』東野圭吾

SNSで紹介されていたのを見て購入。舞台化もされているそうです。 子供の頃からの夢なの、と朋美は言った。 1990年に出版された作品ですが、私が購入したのは講談社文庫2023年12月の第107刷。凄すぎる・・・ 交通事故で亡くなった朋美の親...
本のこと

『地雷グリコ』青崎有吾

『11文字の檻』やアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』がおもしろくて好きになった青崎有吾さんの新作『地雷グリコ』を読みました。 高校生が、誰もが知っている遊びをベースにしたゲームで勝負する話が収録された連作短編集です。 「地雷グリコ...
本のこと

2023年に読んだ本ベスト10

あけましておめでとうございます! 2023年は久しぶりに毎日本を読み始めた年でした。 ここのところしばらく仕事も忙しくて、資格試験勉強とかにも時間をかけたりしていて、読書する時間が減っていましたが、9月に読んだ『テスカトリポカ』がすごくおも...
本のこと

2023年12月に読んだ本ベスト5

2023年12月は28冊の本を読むことができました。 どれも本当におもしろい本ばかりだったのですが、頑張ってベスト5を選んでみようと思います。 第1位 『地雷グリコ』青崎有吾 グリコ、ダルマさんが転んだ、じゃんけんなど、みんなが知っている遊...
本のこと

『13階段』高野和明

すごく有名な作品ですが、未読だったので今回読んでみました。 死神は、午前九時にやって来る。 高野和明さんのデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。 死刑囚の樹原は、犯行時の記憶がなく、階段を登った記憶だけがかろうじて残っている。 冤罪の可能性が...