2024年1月は36冊の本と、4冊のAudibleを読みました。
お正月や祝日はほとんど仕事だったので、休日自体は少なかったのですが、当直が多かった分、どうせ眠れないから空いた時間は本読もうと思って読めたのが大きかったです。
本当にどの本もすごくおもしろかったのですが、その中から特におもしろかった本ベスト5を発表したいと思います!
第1位『塞王の楯』今村翔吾
時代小説はこれまであまり読んだことがなかったけど、これはそんなの関係なくおもしろすぎて一気読みでした!戦国時代の石垣造りに人生を賭けたプロ集団の戦い。超おすすめです。
第2位『本の背骨が最後に残る』斜線堂有紀
本が紙ではなく人間の語りである世界の話。人の痛みを引き受ける痛妃の話。などなど。どの短編も、架空の世界の話だけど、妙なリアルさもあり、すぐにその世界に引き込まれました。素敵。
第3位『本心』平野啓一郎
ARを誰でも利用できる世界。「自由死」を選べる時代。リアルアバターという仕事。ちょっと先の未来って本当にこうなってるんじゃないかなと思いながら読みました。それでもやっぱり人と人との直接の触れ合いは大事、というのを感じました。
第4位『宙わたる教室』伊与原新
伊与原新さんの本を初めて読みました。高校の定時制の生徒たちが科学部を作って火星のクレーターの実験をして、学会発表するという、実話をもとにしたお話です。感動して涙ぐんでしまいました。心が洗われます。
第5位『先祖探偵』新川帆立
新川帆立さんも今月初めて読んだ作家さんでした。先祖を探して欲しいという依頼を専門にする探偵・風子のお話。一つ一つの短編もおもしろいのですが、一冊を通して風子自身のルーツも明らかになっていくところが良かったです。
今村翔吾さんの『イクサガミ天・地』もすごくおもしろかったのですが、まだ完結していないので、第3作目が出て読み終わったらランクインとしたいと思います。
また、『イクサガミ』は明治時代が舞台なので、この時代に興味が出て、明治史の本も何冊か読みました。歴史は苦手だけど、少しずつ知識が増えてきたかな。
新川帆立さんは、デビュー作の『元彼の遺言状』もよかったです。『先祖探偵』とどちらにするかすごく悩みました。
Audibleで読んだ本は、米澤穂信さんの『遠回りする雛』『可燃物』、永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』、井上真偽さんの『アリアドネの声』の4冊ですが、どれもすごくおもしろかったです。
私はよく紙の本とAudibleを併用するのですが(その方が車通勤中にも読み進められるので)、この4冊はどれもAudibleだけで十分楽しめました。
今月もたくさんいい本を読めてよかったです。来月も新たな出会いを楽しみにしています。
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