下村敦史さんの小説は初めて読みましたが、おもしろかったです。
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九月のIOC総会で東京での開催が決まったオリンピックの話題に世間が沸く中、大山正紀は他人に知られるわけにはいかないどす黒い感情を押し隠し、血の色の夕日に照らされた公園の草むらに潜んでいた。
タイトルの通り、登場人物全員同姓同名。
ことの発端は、残虐な女児殺害事件。犯人は16歳。
当初本名は伏せられていましたが、「なぜ被害者は実名報道されるのに、加害者は本名が伏せられるのか」という世論が盛り上がり、週刊誌で実名が報道されました。
加害者は大山正紀。この実名が出たことで、同姓同名の大山正紀たちの日常生活が一変してしまいます。
犯人の大山正紀のせいで迷惑している大山正紀たちは「”大山正紀”同姓同名被害者の会」を結成します。
全員が大山正紀なので、若干混乱しましたが、「家庭教師の大山正紀」「サッカー部だった大山正紀」「研究者の大山正紀」などと説明がつくので、なんとかついていけました。
今までこういうこと考えたことなかった。
もし自分が凶悪な殺人犯と同姓同名だったら。
名前って大事だもんなあ。
犯人はどの大山正紀なのか、というミステリの謎解きもあり、実名報道、SNSでの誹謗中傷、私刑の是非など、いろんな社会問題も提起されていて、読み応えがありました。
ビブリオバトルでもグランドチャンプを取った学生さんがこの本を紹介していたみたいです。
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