阿津川辰海さんと同世代の作家さんである斜線堂有紀さんも好きです。
『君の地球が平らになりますように』がすごくおもしろかったので、他の作品も読んでみようと思い、こちらの『恋に至る病』を読みました。
Bitly
「宮嶺は私のヒーローになってくれる?」
表紙、かわいいです。
主人公の宮嶺くんは、人と話すのが苦手で内気な男子。転校初日に自己紹介がうまくできなくてスタートでつまづきかけた時にうまく助け舟を出してくれたのが寄河景(よすが けい)だった。
景は可愛くて頭が良くて性格も良くて、誰からも好かれている。学級委員や生徒会でも活躍して、景のおかげでクラスや学校がみんなうまくいく。
でも景は実は、そのころ全国で話題になっていた、自殺教唆ネットゲームの主催者だった。
景の指示通りに課題をクリアしていったプレイヤーは必ず自殺する。
それをそばで見ていた宮嶺は、止めないと、と思う反面、自分だけは景の味方でいる決心をする・・・
わたし、絶対こういう人と友達になれないタイプです。
近寄りたくないなあ、と思いながら読んでいました。
そしたらやっぱり、、、でしたね。
景は極端だけど、こういう人実際いるんだろうな。人に流されるのは良くない、と言いつつ、周りの人のことは平気で自分の都合のいいように動かす人。
近いところにいすぎて現実が見えなくなってしまっている宮嶺が怖かったです。
終始ぞわぞわ、じんわり怖いわーって感じでしたが、あとがきで著者も書いていたように、最後は少しだけすっきりした気分にもなりました。
おもしろかったです。
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