『法廷遊戯』『不可逆少年』がおもしろかったので、五十嵐律人さんの他の作品も読んでみようと思ってこちらの魔女の原罪』を読みました。
主人公の和泉宏哉が通う高校には校則がない。その代わり、法律を破った生徒は全校生徒にその罪が公開される。
そのせいで無視されたりいじめられたとしても、それは法律違反ではないから咎められない。
また、昔からの住人と最近越して来た住人との間には壁がある。
なんか違和感があるなあと思いながら読み進めていくと、この街である日殺人事件が起こる。被疑者はすぐに逮捕されたけど、本当にこの人が?供述はほんとのこと?
隠されていた真実は、想像もしていなかったものでした。
すごく現実的な法律の世界と、超自然的な街の秘密。これらが混じり合った不思議な世界観が好きでした。
弁護士である五十嵐さんならではの、法律の知識が今回もしっかり紹介されていたのもよかったです。
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