2023年11月に読んだ本ベスト5

本のこと

2023年11月は30冊の本を読みました。

今月は久しぶりに図書館に通って本を借りたりもしました。

私は基本的には本は買って読みたい派ですが、単行本も全部買うのはお金的にもスペース的にもなかなか厳しいので、文庫化されていないものは図書館で借りて読んでみました。

地元の図書館はすごく古くて狭いのですが、意外に新しい本が入っていて、競争率が低いので人気の作品もわりとすぐに借りられるのはいいところです。

以前はKindleで買って読んでいたのですが、ミステリだと「あれ?これ前に出てきたような?」と伏線を確かめるために最初の方のページに戻ったり、館の見取り図を参照しながら読んだりもするので、やっぱり紙の本の方が読みやすい気がしています。

それでは、今月読んだ本の中からとくにおもしろかった本5冊を発表します。

第1位 『流浪の月』凪良ゆう

初めて凪良さんの本を読みましたが、社会の善意と、本人の思いとがずれている時の難しさを感じました。「事実と真実は違う」。周りの人全員には理解されなくても、一人でも二人でも、自分のことを分かって信じてくれる人がいればそれで十分なのかなと。

第2位 『未明の砦』

太田愛大好きな太田愛さんの本。鑓水・修司・相馬の3人組シリーズ以外を読むのは初めてでしたが、すごくおもしろかったです。非正規雇用問題、労働運動について私も主人公たちと一緒に学びながら読みました。これまでのシリーズにも共通していますが、普通の人たちが強大な権力に潰されそうになりながらも必死に抵抗して自分たちを守ろうとする姿は感動的です。

第3位 『正欲』朝井リョウ

多様性を尊重しましょう、とはよく聞くけれど、結局多数派の想像の範囲内でしか認められないんだなということを見せつけられました。今までなんとなくモヤモヤしていた気持ちを文章化してもらった気がしました。

第4位 『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢沙呼

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編。『medium』は、うーん?と思いながら読んでいたら最後にびっくりさせられました。こちらの『invert』は倒叙ミステリの短編集になっていますが、私はこちらの作品の方がずっと好きでした。『invertⅡ』も出ていて読みましたが、このスタイルでもっと書いて欲しいなと思いました。

第5位 『方舟』夕木春央

ラストのどんでん返し!というのは聞いていたけど、本当に声が出るくらいびっくりさせられました。『十戒』も読みましたが、こちらもめっちゃおもしろかった。まだ読んでない方にはぜひ2作品ともに読んでもらいたいと思います。

今月もいい本をたくさん読むことができて幸せでした。ベスト5を選ぶのめっちゃ悩みました。

道尾秀介さんの『カラスの親指』もよかったし、阿津川辰海さんの『透明人間は密室に潜む』もめちゃくちゃおもしろかった。

市川憂人さんの『ジェリーフィッシュは凍らない』のマリア&漣シリーズ、米澤穂信さんの『氷菓』で古典部シリーズをそれぞれ初めて読んで、これからもシリーズ作品を読み進めていこうと心に決めました。

『優等生は探偵に向かない』もおもしろくて一気読み。今村昌弘さんの剣崎比留子シリーズは3冊ともおもしろかった。

あと、『カラマーゾフの兄弟』も少しずつ読み進めて、11月中に上巻を読み終えることができました。

いやー満足満足。

12月も読みたい本がいっぱいあるので、楽しみです。積読本は果たして減るのか?増えるのか?

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