阿津川辰海さんの短編集『透明人間は密室に潜む』の中の一編「六人の熱狂する日本人」についてのあとがきで、同じような設定の映画『キサラギ』が大好きだと書かれていたのを読んで、見てみたいと思い、DVDを買いました。
めっちゃおもしろかった。
売れないアイドル如月ミキの一周忌に集まった5人のファンたち。
ミキちゃんの思い出話に花を咲かせて盛り上がるかと思いきや、「自殺ではなく殺されたんだ」という一言から事態は急変。
犯人はこの中にいる??次々と明らかにされていく事実・・・
もともとは舞台劇だったようで、登場人物は5人だけ、場面も追悼式が行われる部屋の一室のみ。
発起人の家元役の小栗旬、オダ・ユージ役のユースケ・サンタマリア、やんちゃなスネーク役の小出恵介、安男役の塚地武雅、いちご娘役の香川照之。
5人ともさすがの演技力でした。
新たな真実が明らかになるたびに、私も一緒に「ええーっ!」と驚いた(笑)
おバカなドタバタ劇なのですが、ラストのミキちゃんの歌が流れるシーンではなぜか感動して涙が・・・
はっきり言って見た目も普通、歌とダンスはかなり下手なD級アイドルのミキちゃんですが、ミキちゃんのことが大好きで、その存在に救われている人が少なくとも5人はいること、そして、たとえ売れないアイドルでもファンのことを心から大切に思う気持ちは本物、というのが伝わってきました。
配信では見られなかったのでDVD買ったのですが、1700円とお安かったのでよかったら見てみてください。
『透明人間は密室に潜む』のレビューはこちら。
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