第26回鮎川哲也賞受賞作。タイトルは知っていてずっと読みたいなあと思っていたのを今回やっと読みました。
あらすじを読むと、内容が理系・科学っぽいし、設定が外国で登場人物の名前もカタカナなので読みにくいかな、と勝手に想像していたのですが、実際読んでみると全然違った。
めっちゃスイスイ読めました。先が気になって手が止まらないのと、文章もすごく読みやすかったです。
舞台は架空の国、現代よりちょっと先の時代っぽいです。U国やJ国と書かれているので、だいたい雰囲気は想像できますが。
特殊技術が使われた小型飛行線「ジェリーフィッシュ」。その新型開発に伴って確認試験飛行を行なっていた開発者グループでしたが、その最中に「ジェリーフィッシュ」内で殺人事件が起こる。
事件が起こったその場面と、事件後の捜査の様子とが交互に描かれて、だんだん真相に近づいていくのがおもしろかったです。
捜査チームのマリアと漣がいいバディ。
この二人のシリーズがこの後もいくつか出ているので、これから読むのが楽しみです。
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