『ハサミ男』殊能将之

本のこと

第13回メフィスト賞受賞作。SNSやミステリー小説のおすすめでもよく見かけていたので読んでみました。

美少女を絞殺、首にハサミを突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。物語はこの鋏男が3人目の被害者を決め、家の周りを下調べする場面から始まります。

そろそろ決行しようかと思っていた矢先、なんとその少女が殺されているのを発見してしまいます。しかも自分の手口を真似て殺されていたのです。

第一発見者になってしまったハサミ男は、誰がこんなことをしたのか、自分で調査を始めます。

連続殺人犯が、模倣犯を自ら探すという設定がまずおもしろい。

じつは最初の方は、やたら描写が細かかったり、引用が多かったり、ハサミ男が自殺願望が強くて毎週いろんな方法で自殺しようとしては毎回失敗する、というのがなんかなあ、、、という感じで、いったん読むのをストップして他の本を読んでいたのですが、車通勤中にAudibleで聴いていたらどんどんおもしろくなってきて、最後は本で一気読みでした。

ちょくちょくネタバレなしの感想は見かけていたのですが、本当に「まんまと騙されました」!

全然気づかんかったー。やられたーって感じでした。

読んだ人の評価が高いのも分かります。

もし最初の方で「ん?」と思った人も、読み続けてもらったら絶対途中から手が止まらなくなり、最後は「まじかー!」となるはずです!

ぜひぜひ読んでみてください。おすすめです。

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