『十角館の殺人』綾辻行人

本のこと

大学生の時に読んだことはあったけど、最近またミステリーをたくさん読んでいるので、名作であるこの『十角館の殺人』をもう一度読もうと思って購入。

大学のミステリー研究会メンバーが、島にある十角館で合宿をする。同じ島にある本館は以前火事で焼けており、そこから持ち主の中村青司夫妻とお手伝いさんの他殺死体が発見され、庭師は行方不明。
そんな不吉な島の別宅である十角館で、連続殺人が起こる・・・

メンバー全員が有名な推理作家のニックネームで呼ばれている、殺されたメンバーの部屋のドアに「被害者」の札が貼られる、悪天候で島がクローズドサークルになる、、、

完璧な設定。

この設定といえば、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』ですが、この名作をさらに超えてきたなと。

今読んでもラストにはびっくりさせられて、本当にすごいと思いました。

うっすらトリックは覚えていたと思ったのに、「あの一行」には「えっ」と思わず声を出してしまいました。

新装版でページをめくるとその一行が出てくるようにしてあるんだな。

文庫が分厚めだなと思ったけど、字が大きいし、スピーディに話が進むのですぐに読めてしまいます。そのあたりの本としての作り方も上手いなと思いました。

ここから館シリーズも読まなければ・・・

時間が足りないー!

コメント