湊かなえさん原作の小説がドラマ化されていたので、見てみました。
一話目見て、これ先に原作読みたい!と思って本屋さんに買いに行き、原作を読んだらすごく良かったです。その後にもう一度ドラマに戻りました。
高層マンションの一室でクリスマスに野口夫妻が殺害され、現場にいた西崎(小出恵介)が殺人を自供して逮捕されます。一緒にいた杉下希美(榮倉奈々)、成瀬慎司(窪田正孝)、安藤望(賀来賢人)も事情聴取を受けます。
西崎は懲役10年の実刑判決を受けます。
杉崎と成瀬の出身地である香川県青景島(架空の島)に駐在していた元警察官の高野(三浦友和)は、成瀬の実家の料亭・さざなみの放火事件現場にもこの二人がいたことから二人に疑念を持ち、今も調べている。
主要登場人物たちはみんなそれぞれの「N」のために想い、何かを隠している・・・
いやー、原作が大好きなのですが、ドラマもすごくよかったです。
榮倉奈々さんと窪田正孝さんの島の高校生時代が眩しすぎて。
原作とけっこう違うところがあったけど、原作読んだときに想像するだけだったところがドラマでは深く掘り下げられていたりして、原作の理解が深まった気がします。
そもそも、ドラマでは主人公的存在の駐在さんは、原作には登場もしないし。
安藤の杉下への気持ちや、杉下の病気のことも、ドラマで深く取り上げられていました。
野バラ荘の大家さんとの交流も原作ではほとんど描かれてなかったですが、お正月に杉下が作ったお節料理を大家さんと一緒に食べていて、大家さんが「苦労はね、忘れるのが一番」と言って杉下の頭を撫でると、思わず杉下が泣いてしまうシーンは見ていて泣きそうになりました。はあー、いいシーンでした。
私は香川県出身なので、瀬戸内海の島のシーンは懐かしすぎでした。讃岐弁が聞けて嬉しかったです。
一緒に帰らん?ただ、一緒におらん?
という成瀬くんの言葉が、沁みました・・・
私は好きな小説が映像化されるのは、なんか想像と違ってがっかりすることが多いのであまり見たくないと思ってしまうのですが、このドラマはすごくよかったです。
さざなみ荘の火事を杉下と成瀬くんが手を繋いで眺めるシーン、島を出るフェリーに乗る成瀬くんを杉下が見送るシーンなど、印象的なシーンがたくさんでした。
最後、杉下は成瀬くんと生きることを選んだ。これも原作では描かれていませんでしたが、私も杉下は成瀬くんと生きて幸せになってほしいなあと思っていたので、それが見られて本当によかったです。
原作を読んだ人にもぜひ見ていただきたいおすすめのドラマです!
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