ガリレオシリーズ⑤『聖女の救済』東野圭吾

本のこと

ガリレオシリーズ第5作目。長編です。

会社社長の男が自宅で毒殺された。犯人はたぶん妻というのは分かってるのですが、鉄壁のアリバイがある。どうやって毒を飲ませたのか?という謎解きになります。

その方法はほんとびっくりでした。そういうのもあるのかー。こんなトリックよく思いつくなあ。

知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』に書いてあって私は初めて「あ、そっか。たしかに」と気づいたのですが、毒殺というのは他の殺害方法と違って、犯人がその場にいなくてもできるんですよね。。

今回は、草薙刑事が容疑者の妻にちょっと魅かれているという設定もありましたが、湯川はそんな親友のことを内海刑事に対してすごく冷静に評価しています。

あの男は刑事としてなかなか優秀だよ。容疑者に多少特別な感情を持っていたとしても、理性を失ったりはしない。たしかに今の君の話を聞いても、すぐに考えを変えることはないだろう。まずは反論してくると予想される。だけど、他人の意見を無視するようなやつじゃない。その問題について彼なりに考えるはずだ。その結果、導き出された結論が自分の望まないものだとしても、彼はそれから目をそらしたりはしない

p220

それにしても、殺された夫はズークー野郎でした。結婚して1年たっても子供ができなかったら離婚してくれ、とかよく言えるよ。それが俺のライフプランだから、ってなんだそれ。

夫の言葉に1人でずっとイライラしてました。

もちろん話としてはすごくおもしろかったですけど。

ガリレオシリーズは短編がいいと何回も書いてきましたが、長編もおもしろいです。結局全部おもしろい。

朝:プロテインマグケーキ、キウイ
昼:ベースブレッドシナモン
夜:コッペパン、柿の種ピーナッツなし

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