第62回メフィスト賞受賞作。
弁護士さんが書いたミステリーということに興味を持って購入。
いやー、おもしろかったです。
ロースクールの同級生、清義と美鈴、それからすでに予備試験を経て司法試験に合格しているスーパー賢い馨が主な登場人物。
ある日から、清義と美鈴の知られたくない過去を暴露するような嫌がらせが続く。馨の助言もありこの件は解決したと思っていたが、ロースクール卒業後、馨から誘われて久しぶりに会うことになった模擬法廷で殺人事件が起きる…
後半の裁判が始まってからのパートは、さすが弁護士さん、緊迫感があってドキドキしながら一気読みでした。
主人公2人の関係性にも説得力があったし、脇役たちのキャラクターもすごくよかった。
ラストまで繰り返される、「犯した罪は真実を明らかにすることで赦される」「同害報復は復讐ではなく寛容」というメッセージが印象深かったです。
また、法律を知らなかったと言って罪を免れることはできない、無知は罪である、というのも繰り返し出てきたテーマかなと思います。
不平等な世界を生き抜いていかなければならない。法律は、そのための武器になる。釘宮付添人に出会ったことで、進むべき道が見えたような気がした。
p254
文庫の解説がQuizKnockの河村さんというのも買いポイントでした。
映画化されて2023年11月に公開予定とのこと。永瀬廉くん主演ということでこちらも気になります。
ロースクールが舞台のドラマといえば、私の好きな韓国ドラマがこちら。
模擬裁判中に教授が殺害された事件の被疑者として別の教授が勾留される。被疑者の教授は自分の裁判を学生たちと一緒に進めることで法律とは何か、法律家はどうあるべきかを教える、というドラマです。
法廷ものは小説もドラマも好きだなあ。
朝:昆布おにぎり
昼:もっちチョコパン、柿の種ピーナッツなし
夜:肉まん、メロンパン、手巻き寿司
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